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芸大合格への道『ブルーピリオド』。絵の道を志す若者たちの熱い闘い

(C)Tsubasa Yamaguchi/講談社
画像:ブルーピリオド|アフタヌーン公式サイト – 講談社の青年漫画誌より引用

ブルーピリオドとは

なんとなく器用に生きてきた高校2年生の八虎が、ひょんなことから美術にのめりこみ、芸大合格を目指す漫画。

『ブルーピリオド』のオススメレビュー

なんとなく流行っているから読みだしたら、とんでもない力作だった。主人公の八虎が、自分の絵画作品作りに苦悩する様は、絵に関する勉強をしたものなら何度もぶち当たる壁であり、だからこそ死ぬほど共感できる

どうして絵を描くのか?絵を描くことが目的になってしまっていないか・手段と目的とは…いろいろと考えさせられる。また、美大受験にあたり、その中でも芸大というめちゃくちゃハードルが高い受験をする中で、周りの友達よりも遅れている、下手くそであるという焦りがとても伝わってくる。

作者さん自身が絵がうまいし、構成、話づくりがとてもうまい。絵がうまければ受かってしまう私大とは別で、どんなに魅力的な作品作りができる人でも、ポンポン落ちてしまう恐ろしさが如実に表されている

また別の角度で、作中に出てくるヒロイン?の鮎川龍二(女装男子)が、最初は色物キャラとして存在していたのが、「最近あいつ見ないな」から、実は予備校やめていた、絵の道を志すのもやめる、という突然のシリアスにもつれ込む。LGBTをLGBTとして書くのではなく、また別個の存在として描く気概が伝わってくる。

作中にでてくる「自分が好きなものだけが自分を守ってくれる」「自分だけが自分を許してあげられる」といったセリフが、読者に生きる勇気を与えてくれる。しかし、主人公の八虎が先生や教授にきつい言葉を浴びせられるシーンは、読んでいて動悸が止まらなくなるので、そこは注意である。

(7巻までのレビュー)